JOURNAL 2022.03.25
キギの由来 / 植原亮輔
「キギ」は木々(樹々)を意味します。
クリエイティブを一本の木に例えました。
これから説明する話は2009年、
あるブランドをつくる際、役員の方々にアートディレクターの役割を説明する際に、
木と人間と動物と自然現象の関係に例えながら説明した話です。
木というものは、土の中では根を張ることで立ち上がっています。
地上では幹が伸び、枝葉に分かれて、実や花ができます。

まず、地面から下をブランドの思想哲学とし、地面から上を社会とします。

土の中には、養分や水分などの栄養がいっぱいあります。ここで、養分や水分を「知識」「教養」「テクニック」「想い」と、例えてみます。これらを吸い上げる為に、根が伸びていきます。これは好奇心や探究心です。
根を張ることで
ブランドが大地にしっかりと立つ準備をします。

やがて、吸い上げたものが集まって、ひとつになり、幹となり、あるひとつのコンセプトとなって、社会に出て行きます。

さらにそれが伸びて枝葉に分かれて実や花ができます。これは商品です。枝葉は、商品を支えるための様々な事です。これは、空間だったり、グラフィックのイメージだったり、商品を生産するシステムだったりします。

雨風がふきつけ、光が差し込みます。これは、社会からの評価だと思ってください。批判もあれば賞賛もあります。

植木職人さんがいます。アートディレクターやコピーライター、そしてブランドの担当者たちがチームになっています。外気の状態、根の状態、土の状態を診ながら、この木が大きくまっすぐ育つために植木職人がチームをつくって管理します。

お猿さんがいます。これは、この木が始めて大地に立つ・・・つまりブランドが始めて社会に出て行くので、この実が美味しいということを伝えなくてはいけません。アートディレクターやコピーライターが、わかりやすく絵や言葉で説明をします。

鳥がいます。鳥には遠くのお猿さんに伝えてもらいます。これは、DMとか広告です。
このようにひとつのよい循環が生まれると、
ブランドのDNAが構築されます。

DNAは
株分けして木を増やすことができます。
増やす木は商材、姉妹ブランド、支店、または社員かもしれません。

そして、未来は、
会社(ブランド)の森をつくりませんか?
私たちのクリエイティブも同様に、
土の栄養素をたくわえ、深く根を張り、
まっすぐに大きな木を育てるように、着実に作品やデザインを生み出していくこと。
そして社会と確かな関係を結び、心地よい循環と良い影響をもたらす集団でありたい。
ひとつひとつの木が連なり、豊かなクリエイティブの森がどこまでも広がっていくことを信じて、私たちは活動を続けます。
キギのネーミングには
このような想いが込められています。